▽短歌

友と観た「砂の器」も半世紀和賀英良の苦悩懐かし       隠岐の島 平山  明

  【評】和賀英良は天才的な音楽家、本名は本浦秀夫。不遇な親子の苦悩を描いた松本 清張の原作が映画化され、木次線の亀嵩駅は映画の象徴的な一場面に登場する。半世紀前の思い出と共に若さもよみがえる。

神域の島へ渡りし神職の冠衣際立つ夕日の祭り          出 雲 行長 好友

  【評】神在月にふさわしい出雲大社の神事を詠まれた。稲佐の浜から弁天島へ渡る神職の衣の色の鮮やかさを言い位の高さを知...