松江市伊勢宮町の繁華街にある空きビルが3日から3日間限定で、東京の人気ファッションブランドを扱う店舗に生まれ変わる。松江市学園2丁目のセレクトショップ「Chum!(チャム)」(村上和也代表)が企画し、神在月(旧暦10月)をテーマに別注したジャケットなどを販売する。
人気ファッションブランドは、東京や名古屋、京都など都市部にショップを構える「グラフペーパー」(東京都)。松江や島根をモチーフにした別注商品を手がけ、チャムと共同し、2020年から毎年チャムでの販売や市内でのイベントに取り組んできた。
今年は空きビルを改装し、地方都市で初めて全面的に店舗を構え、商品を販売する。倉庫やガレージとして使われたビルは3階建てで、店舗は1階の旧倉庫部分(約70平方メートル)を使用。手作業で壁を塗り直し、天井からワイヤをつるして商品を陳列した。
グラフペーパーが今回手がける別注商品は神在月にちなんで「出雲大社に参拝する際の正装」をイメージ。黒色のジャケットとパンツ、チェック柄のシャツが完成し、それぞれ数量限定で販売するほか、同ブランドの商品も並べる。
村上代表は「都内にあるショップの雰囲気をそのまま松江に持ってくることができた。ファッションで地域を盛り上げたい」と意気込む。
会場のビルは松江市伊勢宮町537の35。3日間とも午前11時~午後7時に開店する。(白築昂)