飯塚俊之市長(左)とともにメダルとユニホームを掲げる岡田卓也さん=出雲市今市町、市役所
飯塚俊之市長(左)とともにメダルとユニホームを掲げる岡田卓也さん=出雲市今市町、市役所

 出雲市斐川町出身で、8月にスイスであったパラクライミング世界選手権で3位に入った岡田卓也さん(33)=大阪市在住=が22日、出雲市今市町の市役所を訪ね、飯塚俊之市長にさらなる活躍を誓った。

 岡田さんは小学3年で髄膜脳炎を患い、体幹機能と右手に障害がある。競技は4年前に開始。世界選手権では、ホールドと呼ばれる複数の突起が付いた15メートルの壁を6分間でどこまで登れるのかを競い、好成績を収めた。今季のワールドカップでも2度、表彰台に立っている。

 市役所を訪れた岡田さんは「安定して上位入賞できて手応えを感じている」と語った。より高みを目指すため、日本代表コーチに指導を仰いだ際に「自分を知るのが大事」と言われたエピソードを明かし、「もっと自分の障害を学んで強くなりたい」と意気込んだ。

 パラクライミングは2028年のロサンゼルスパラリンピックで追加種目に選ばれる可能性があり「採用されれば、出場できるように精進する」と誓った。(佐野卓矢)