来年3月の出雲くにびきマラソン大会のポスターやTシャツに、NPO法人サポートセンターどりーむ(出雲市東福町)の利用者が描いたイラストが採用され29日、関係者が飯塚俊之市長に完成品を披露した。
障害者がプロのデザイナーとともにデザインなどを手がけ、収益を分配する事業で実施した。障害者の賃金上昇や周知を目的に山陰パナソニック(出雲市渡橋町、渡部幸太郎社)が取り組む事業の一環。
どりーむの就労継続支援施設利用者4人が絵を描いた。高橋百合子さん(38)は「みんなが明るい気持ちになってほしい」との思いで、太陽や鳳凰(ほうおう)をイメージし、明るい色でカラフルな花を描いた。ポスターのカラフルな道とランナーの絵を描いた森山一二三さん(43)は「思ってもいない絵の使われ方で、刺激になった」と話した。
渡部社長は大会が視覚障害者に伴走するサポートに早くから取り組んだことに触れ「障害者に親和性があるので、優しい大会としてコンセプトを決めれば、全国から参加者が増えると思う」と期待した。
大会は市や関係団体でつくる実行委員会が来年3月3日に開く。申し込みは12月8日~1月10日。問い合わせは実行委員会、電話0853(21)2341。
(片山皓平)













