お笑い芸人の村上純(しずる)さんが出演する「僕とぼくとカノジョ」のワンシーン(合同会社TeamDylan提供)
お笑い芸人の村上純(しずる)さんが出演する「僕とぼくとカノジョ」のワンシーン(合同会社TeamDylan提供)
さぬき映画祭ショートムービー部門グランプリの記念盾を手にする玉木慧さん
さぬき映画祭ショートムービー部門グランプリの記念盾を手にする玉木慧さん
お笑い芸人の村上純(しずる)さんが出演する「僕とぼくとカノジョ」のワンシーン(合同会社TeamDylan提供) さぬき映画祭ショートムービー部門グランプリの記念盾を手にする玉木慧さん

 松江市出身の映像クリエーター、玉木慧さん(29)=東京都在住=の作品が、若手映画製作者の間で登竜門とされる「さぬき映画祭2021」のショートムービー部門でグランプリに輝いた。4回目の挑戦で悲願の頂点に立ち、「受賞を弾みに全国区でも名が知られるよう頑張りたい」と意気込む。 (吉野仁士)

 同映画祭は、官民の実行委員会や香川県などが、映像を通した地域文化振興を目的に2006年から開いている。上映会や映像塾のほか、映像、原作のコンクールも実施するなど本格的で、受賞後にドラマの演出や歌手の映像制作に携わるなど、大成する受賞者も少なくない。

 玉木さんは幼少期からテレビ番組が好きで、鳥取大卒業後、上京し、テレビ制作会社やイベント企画会社などに勤務。18年には、今も所属する映像制作会社に入り、腕を磨いてきた。

 今回応募したのは、5分間の映画「僕とぼくとカノジョ」。長年付き合った恋人に別れを告げられた男性が、VR(仮想現実)ゴーグルを通して高校生時代の自分や彼女とやりとりをする、というストーリー。得意の「青春もの」としての演出にこだわり、今と昔の自分の熱量の違いを対比させるなど「見た人にも、自身の青春時代を思い出してもらえるよう意識した」と明かす。

 26作品が寄せられたショートムービー部門で、会員登録した1743人によるオンライン投票で上位10作品に選ばれ、2月13日の映画祭本選で、全国から最多の289票を獲得した。作品は近く映画祭ホームページで公開される予定。

 今後、長編映画の公開予定もあるといい「グランプリを取ってからが始まりだと思っていた。実績を重ね、いつかは島根を舞台にした映画を撮ることが夢」と笑った。映画監督の夢に向けた物語はクランクインしたばかりだ。