出雲大社(出雲市大社町杵築東)で20日、恒例の「御煤払(おすすはらい)」があった。時折雨が降る中、国宝の本殿で神職が大笹やはたきを振るい、天井や梁(はり)、軒下にたまった一年間のほこりを払い落とした。
千家尊祐(たかまさ)宮司が本殿で祝詞を奏上した後、身を清めた16人の神職が長さ4・5メートルの大笹と、竹に和紙を付けた長さ3・2メートルと1・6メートルの大小のはたきを手にちりやほこりを払い、新年を迎える準備を進めた。
26日にかけて神楽殿や社務所も大掃除する。27日は井戸を清めて新年の若水をくむ「御饌井(みけい)祭」、31日に「大祓(おおはらえ)」「除夜祭」を営み新春を迎える。(黒沢悠太)