出雲大社(出雲市大社町杵築東)で3日、破魔矢など縁起物作りが始まった。新型コロナウイルスの「5類」移行後、初めて迎える正月で、三が日はコロナ禍前と同水準の75万人の初詣客を見込む。
この日は社務所で巫女(みこ)と神職の計6人が、来年の干支(えと)「辰(たつ)」が描かれた絵馬を破魔矢に付ける作業に励んだ。辰の絵は日本画家の藤原正人さんが手がけた。巫女の神田琴音さん(22)は「皆さんが一年間健康であるようにと願いながら作業している」と話した。
迎春準備は17日ごろまで取り組み、厄払いの大中小の破魔矢や笹獅子頭など、例年とほぼ同数の計3万5千本を用意する。
出雲大社では、27日に新年の若水をくむ井戸を清める御饌井(みけい)祭、31日に大祓(おおはらえ)と除夜祭を執り行い、新年を迎える。 (黒沢悠太)