欧州、中東で戦火が拡大した2023年。日本を代表する作家、音楽家が世を去った。コンビニチェーン、自動車大手の礎を築いた経営者が没した。海外では、国際政治に辣腕(らつわん)をふるった元米国務長官、中国首相を10年間務めた政治家が帰らぬ人に。著名ロックギタリストも泉下の人になった。それぞれの生きざまに思いをはせ、墓碑銘をまとめる。(敬称略、年齢の次は死去または死亡確認の月日、芸名などの人は本名略、海外は現地時間)
【国内】
戦後日本を代表する作家大江健三郎(88歳、3・3)は「飼育」「個人的な体験」など多くの作品を世に出し、ノーベル文学賞を受賞した。平和、護憲、脱原発を訴え続けた。「九条の会」結成にも加わった。文化勲章は「戦後民主主義と似合わない」と辞退した。
「教授」とあだ名された坂本龍一(71歳、3・28)は音楽ユニット「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」のメンバー...












