参加者と意見を交わす古志勝俊代表世話人(中央)=松江市白潟本町、市民活動センター
参加者と意見を交わす古志勝俊代表世話人(中央)=松江市白潟本町、市民活動センター

 松江市役所本庁舎(松江市末次町)の建て替え事業を巡り、移転新築を提案する市民団体が23日、同市内でワークショップを開催した。参加した20人が、市が所有する島根県立プール跡地(松江市学園南1丁目)で建設した場合の未来像や市役所跡地の活用法について意見交換。現地での建て替えを推し進めようとする市の姿勢に改めて疑問を投げ掛け、再考を求めた。

 まちづくりに関心を持ってもらおうと、市民有志でつくる「松江を考える会」(古志勝俊、錦織伸行代表世話人)が企画した。

 参加者は4~5人のグループに分かれて意見を発表した。JR松江駅に近い県立プール跡地は交通アクセスの面で利点があるほか、くにびきメッセや市総合体育館が周辺にあり、災害発生時に他の近隣施設と連携した有効活用が期待できるとの意見が出た。

 本庁舎が移転した場合の跡地利用については、観光拠点となる施設整備を望む声が多く上がった。中には若者が交流する水と緑のテーマパークを求める具体的な提案もあった。

 参加した松江市大正町の会社員桑谷佑さん(39)は「それぞれが自由な意見を出し合い、刺激を受けた。今後も勉強会に参加して、市政の動きを注視したい」と話した。

 事業を巡っては、現地建て替えを進めようとする市に対し、別の市民団体(現在は解散)が着工延期の是非を問う住民投票条例案の制定を直接請求したが、先月、市議会で否決された。市や市議会と民意に乖離(かいり)があるとの声がくすぶる中、市は来年1月に着工する予定を示している。

 次回ワークショップは29日午前10時、市民活動センター(松江市白潟本町)で開き、この日出た意見を深掘りする。参加無料で定員40人。