国の重要文化財「旧大社駅本屋」(出雲市大社町北荒木)は、2月に建設から100年となる。出雲大社の玄関口や神門通り建設の起点となり、大社の町づくりに大きな影響を与えた。公益財団法人いづも財団の山﨑裕二事務局長に駅舎の立地を巡る論争を中心に解説してもらった。

 明治期に入ると、鉄道の敷設は地域の活性化を促す起爆剤と考えられていた。民間では、出...