2023年の「山陰文芸」欄には1万4579通(短歌5180通、俳句4352通、川柳5047通)の投稿はがきが寄せられました。紙面に掲載した入選作の中から、9人の選者に最優秀作品となる「年間賞」を選んでもらいました。受賞者には記念品をお贈りします。今年も皆さんの投稿をお待ちしております。

▽短歌

▽安部歌子選(1~4月)

年末にはった障子をつき破り孫のロケットとび出してゆく

     出雲市塩冶町 増田のぼる

 【評】張り替えたばかりの障子をつき破ってとび出していった孫のロケット。力強さと果てしなく広がる明るい未来が見えてきます。ロケットが進むように真っ直ぐな人生であれと願う作者の思いも温かく伝わってきます。や...