桜内文城氏=松江市内中原町、自民党島根県連
桜内文城氏=松江市内中原町、自民党島根県連
錦織功政氏=松江市内中原町、自民党島根県連
錦織功政氏=松江市内中原町、自民党島根県連
桜内文城氏=松江市内中原町、自民党島根県連
錦織功政氏=松江市内中原町、自民党島根県連

 細田博之前衆院議長の死去に伴う衆院島根1区補欠選挙を巡り、自民党島根県連が8日、松江市内で候補者の公募に名乗りを上げた2人を面接で審査した。14日に1区内の県連地域支部から意見を聞き取った上で、16日に東京都内で県連所属の国会議員と県議らでつくる選挙対策委員会を開き、候補者を決める。

 県連幹部など15人でつくる選考委員会が、公募に届け出た故・桜内義雄元衆院議長の義理の孫で元衆院議員の桜内文城氏(58)=東京都在住=と、元財務省中国財務局長の錦織功政氏(54)=松江市在住=をそれぞれ約30分間面接。志望動機・理由▽将来の島根像▽中国電力島根原発への考え▽憲法改正への所見―を聞いたほか、中山間地域や子育ての対策、参院選の合区問題を質問した。

 終了後、桜内氏は「残りの生涯を島根の皆様と日本のためにささげる覚悟がある」と強調。錦織氏は「30年の公務員人生で培った経験や能力を島根の発展のためにすべてささげたい」と述べた。細田重雄県連会長は「2人とも非常に優秀な方だ。多数決などは取らず、話し合いの上で候補者を決めていく」と話した。

 14日に松江市内で党島根県第1選挙区支部の拡大役員会を開き、1区内の地域支部の意見を聞き取る。16日に東京都内で再度、選考委員会を開いて候補者を絞り込み、選挙対策委員会で最終決定する。17日に松江市内で開く常任総務会で報告し、候補者が記者会見する。

 桜内氏は愛媛県宇和島市出身。東京大法学部卒業後、大蔵省(現財務省)に入省。2010年参院選でみんなの党、12年衆院選愛媛4区で日本維新の会から立候補し、それぞれ比例で復活当選。17年に希望の党、21年に無所属で愛媛4区に立候補し、落選した。鹿島、広瀬、伯太の3地域支部長が推薦した。

 錦織氏は松江市出身。松江北高校、早稲田大政治経済学部を卒業し、1993年に旧大蔵省(現財務省)に入省した。復興庁統括官付参事官、財務省大臣官房地方課長などを歴任。2022年6月から同省中国財務局長に就き、23年12月19日付で退職した。松江、八雲、玉湯、宍道の4地域支部長が推薦人になった。

 補選はこのほか、立憲民主党元職で党県連代表の亀井亜紀子氏(58)、共産党新人で党県常任委員の村穂江利子氏(55)が立候補を予定している。公選法の規定により、4月16日告示、28日投開票の公算が大きい。
  (白築昂)