【雲南】「110番の日」の10日、落語に取り組む島根県奥出雲町の高尾小学校の児童4人が雲南署の一日警察署長に就任した。落語と大喜利を披露して笑いを届け、適切な110番の利用を呼びかけた。
多くのファンがいる高尾小児童の観客を引きつける力に雲南署が着目。110番の正しい使い方だけでなく、特殊詐欺被害や交通事故防止を一緒に呼びかけようと企画した。
雲南市三刀屋町三刀屋の同署で、児童4人は田村信署長から「一日警察署長」のたすきを掛けてもらい任務を開始。近くの交流施設・ほほ笑みで住民約30人を前に寄席を開いた。
4人が舞台に立ち、6年の青葉亭ゆうやけこと渡部夕夏さん(12)が「日本の安全は110番で守られています。何か不安なことがあったら110番に電話してください」と説明した。通報があれば「すっ飛んでいく」と話すと、3人がウルトラマンさながらに「シュワッチ」と返答。住民から笑い声が上がった。
田村署長は「一緒に犯罪や交通事故防止など住民に啓発できた」と話し、緊急の際には110番、相談などは#9110へ連絡するよう使い分けを呼びかけた。(狩野樹理)