作品を眺める来場者=鳥取県琴浦町赤碕、塩谷定好写真記念館
作品を眺める来場者=鳥取県琴浦町赤碕、塩谷定好写真記念館

 【琴浦】芸術写真の草分け的存在として国内外で高く評価される鳥取県琴浦町出身の写真家・塩谷定好(1899~1988年)の作品展「音を奏でる写真」が、同町赤碕の塩谷定好写真記念館で開かれている。同館所蔵作品から「音」をテーマに選んだ25点が来場者を楽しませている。9月27日まで。

 大正期に一世を風靡(ふうび)した単玉レンズのカメラを用い、柔らかで絵画的な山陰の風景・人物写真を撮り続けた。

 今回の展示作品で、1925年撮影の「カルメンハバネラの歌」(四つ切り)はマージャンの牌(はい)を組み合わせて音符を表し、当時の流行歌の楽譜と一緒に撮り、定好のユーモラスな人柄がにじみ出る。倉吉市の白壁土蔵群内の川沿いを歩く着物姿の親子を捉えた「玉川小景」(同)は当時の日常風景を切り取り、穏やかな川のせせらぎを感じ取れる。

 塩谷晋館長(66)は「音やリズムが聞こえそうな作品ばかり。ぜひ当時に思いをはせてほしい」と話した。

 開館時間は午前9時~午後2時。入館料は高校生以上300円、中学生以下は無料。火曜日休館。

      (岩垣梨花)