東日本大震災の津波に耐え、枝に登った住民8人の命を救ったケヤキが宮城県気仙沼市にある。その事実を残そうと、木を主人公にした物語が作られた。筆を執ったのは、震災で父を亡くした女性。そして挿絵を描いたのは、ケヤキに祖父母を救われた大学生。「震災の記憶を未来へ」。世代を超え、思いを重ね合わせた。
「私の名前はケヤキと言います」。昨年10月下旬、気仙沼市の小学生らを前に、物語の作者で語り部の小野寺敬子さん(62)が静かに朗読を始めた。...
東日本大震災の津波に耐え、枝に登った住民8人の命を救ったケヤキが宮城県気仙沼市にある。その事実を残そうと、木を主人公にした物語が作られた。筆を執ったのは、震災で父を亡くした女性。そして挿絵を描いたのは、ケヤキに祖父母を救われた大学生。「震災の記憶を未来へ」。世代を超え、思いを重ね合わせた。
「私の名前はケヤキと言います」。昨年10月下旬、気仙沼市の小学生らを前に、物語の作者で語り部の小野寺敬子さん(62)が静かに朗読を始めた。...