日暮れを迎えたJR仙台駅前のビル街。「大分軒」と書かれたちょうちんが歩道にともり、九州の甘いしょうゆで煮込んだおでんの香りが漂う。仙台市で「最後の一軒」の屋台を約60年にわたって営むのは大分県臼杵市出身の内田菊治さん。「ここには人情が生きている」。年明けに90...