米軍岩国基地(山口県岩国市)の航空部隊が1971~74年、沖縄で核兵器による攻撃を想定した訓練を重ねていたことが、機密解除された米国の公文書で分かった。背景を探ると、ベトナム戦争で疲弊した米軍の再編や、ソ連との戦略核制限交渉に追われ、余裕を失いつつあった米国の事情が垣間見える。専門家は「軍事力の低下を戦術核で穴埋めする必要があった」と説明する。

 当時のニクソン米大統領は、同盟国に提供する「核の傘」を維持した一方、自衛の努力を要請。現在、トランプ大統領も同盟国に応分の負担を求めている。2月の衆院選で大勝した高市早苗首相は、歴代内閣が堅持してきた非核三原則の見直しに着手するのか。持ち込みを容認すれば、日本は単に核の傘の提供を受けるだけではなく、核攻撃の出撃拠点となり、核抑止が崩壊すれば核戦争の巻き添えとなるリスクが再び高まりかねない。安全...