2023年11月6日、秋深まる米首都ワシントン。中国の幹部外交官が国務省のゲートをくぐった。軍備管理や核不拡散を主題とする米中高官協議に出席するためだ。約3年前に発足したバイデン政権下では初めてとなる、久々の核を巡る米中対話が開かれた。

 「本日マロリー・スチュワート国務次官補と米政府のチームが中国の孫暁波(外務省軍縮)局長を本省に招いている。米国は継続的に中国に対し、軍備管理と戦略的リスク削減へ向けた実質的な関与を呼びかけてきた」...