都道県対抗駅伝大会で、島根県の男女の成績が低迷している。今年も含めてレースが開かれた直近10大会で男女合わせて40位台が18回。関係者からは、高校で駅伝を続ける選手が減少していることやコロナ禍による大会中止が影響しているとの声が聞かれる。(報道部・森山郷雄)

 「最下位も覚悟したが、後半はなんとかレースに加われた」

今年の第29回全国都道府県対抗男子駅伝でたすき渡しをする島根の選手=21日、広島県甘日市

 21日に広島市などであった男子の都道府県対抗駅伝。45位に終わったレースを振り返る河村靖宏監督の言葉が島根の駅伝界の現状を端的に表していた。

 男子の40位台は5大会連続。14日に京都市で行われた大会で9大会連続の40位台に終わった女子とともに「低迷のトンネル」から抜け出すことはできなかった。

 男女とも見せ場がなかったわけではない。今年の大会では、男子の3区伊藤蒼唯(駒大)が区間11位、女子の9区加藤小雪(ダイソー)が区間18位と奮闘した。ただ、...