新雪の豪円山エリアを楽しむ利用客=鳥取県大山町大山、だいせんホワイトリゾート
新雪の豪円山エリアを楽しむ利用客=鳥取県大山町大山、だいせんホワイトリゾート

 寒波到来で積雪が100センチを超えた西日本最大級のスキー場・だいせんホワイトリゾートが26日、初心者向けの豪円山エリアの営業を再開した。ゲレンデの条件が整う一方、アルバイト職員が十分確保できず、残る2エリア(上の原、国際)は見通しが立っていないという。

 今回の寒波で新たに90センチが積もって26日午前8時で110センチとなり、豪円山エリアをオープンした。同エリアは17日に一時営業したが、19日以降は雪不足で休止しており、中の原エリアのみの営業だった。

 26日は約1500人が来場。山陰両県の小学校と高校の計15校のスキー研修もあり、新雪を楽しむスキーヤーでにぎわった。大阪府高槻市から夫婦で来た会社員大田原信行さん(36)は「ふかふかで滑りやすい」と話した。

 スキー場の職員は降雪を喜ぶ一方、歯がゆさも感じている。例年、全4エリアをオープンする際には約100人のアルバイトを雇っているが、雪不足で全エリアを開放できない状況を見込み、今季は約50人に抑えていた。

 だいせんホワイトリゾート営業係の尾関雅大課長は「雪は大変うれしいが、お客さまの期待に応えられないのがもどかしい。今ある雪を維持しながら全面オープンの準備を進める」とアルバイト増員に向けて調整する考えを示した。
  (中村和磨)