展示する手作りの作品を前に交流するスタッフと来場者=大田市大田町、サンレディー大田
展示する手作りの作品を前に交流するスタッフと来場者=大田市大田町、サンレディー大田

 3月末に用途変更される大田市大田町の市施設「サンレディー大田(働く女性の家)」のサンレディーフェスタが27日、始まった。書道、短歌、生け花、古布を再利用した洋裁の展示やお茶席が催され、多くの市民でにぎわっている。28日まで。入場無料。

 利用団体の発表や交流、情報発信の場として毎年開き31回目。32団体が、ツバキやスイセンなど季節の花々を並べた生け花や、古布をリメークしたかばんや帽子、書や短歌を展示した。茶席では利用者や来場者が思い出話で盛り上がった。28日は大正琴、詩吟などの学習発表、「若い世代のジェンダー意識」をテーマにした豊田知世・島根県立大准教授の講演がある。

 フェスタ実行委員会の林志信委員長(65)は「サンレディー大田で培われたものは数多くある。一人でも多くの人に足を運んでほしい」と話した。2日間で千人の来場を見込む。

 サンレディー大田は、女性の地域活動や文化活動の促進を目的に1992年にオープンした。ホール音響や照明などの老朽化を理由に3月末で廃止し、用途変更する。防災用の備蓄倉庫やサーバー設備の置き場に活用するほか、大田まちづくりセンターの機能を移転させる。
(勝部浩文)