天然芝のピッチと客席の距離が近く、迫力あるプレーが楽しめるエディオンピースウイング広島=広島市中区
天然芝のピッチと客席の距離が近く、迫力あるプレーが楽しめるエディオンピースウイング広島=広島市中区

 J1サンフレッチェ広島の新本拠地「エディオンピースウイング広島」が完成し31日、広島市中区の現地で式典があった。松井一実広島市長ら関係者240人が「まちなかスタジアム」の完成を祝った。

 スタジアムは広島市が市中央公園内に整備。原爆ドームから600メートル北の中心部に立地する。天然芝のピッチとスタンド最前列の距離が8メートルと近接しており、臨場感あるプレーが楽しめる。新国立競技場と同規模の大型ビジョン(幅32メートル、高さ9メートル)も備えた。

 鳥の翼をイメージした大屋根で覆われる座席数は2万8520人席。試合を見ながら飲食できるカウンターや、大人数で楽しめるテラス席など42種類の座席がある。総事業費は285億7千万円。

 式典では森保一代表監督のビデオメッセージが披露された。松井市長は「広島中心部のみならず圏域全体の活力となる施設にしたい」と期待。指定管理者・サンフレッチェ広島の久保允誉(まさたか)会長は「感無量だ。サッカーだけではなく、365日集えるスタジアムを目指し運営する」と意気込んだ。

 10日にこけら落としとなるJ1ガンバ大阪とプレシーズンマッチ、11日に広島県協会主催のオープニングイベントがある。J1開幕戦は23日にあり、広島は浦和レッズと対戦する。

(新藤正春)