観光振興の新たな財源確保を目的に松江市が導入を検討している「宿泊税」について、市が設置する検討委員会が観光客1人1泊につき200円を徴収する素案をまとめたことが6日、分かった。市は年度内に事業者や市民へのパブリックコメント(意見公募)を実施した上で条例案の策定作業に取りかかる考えで、市議会の可決を経て2025年度の徴収開始を目指す。

 22年の市内の宿泊客数は148万4千人で、200円を徴収した場合の税収は年間3億円。導入済みの自治体では宿泊料金によって徴収額を変えているところがあるものの、徴収する事業者側の負担を考慮して税率を一律にしたという。税収分は、...