地方紙47紙とNHK、共同通信が、地域活性化の取り組みを応援する「第14回地域再生大賞~つながる、多様性が拓(ひら)く」の表彰式が15日、東京の共同通信本社などで開かれた。廃線の危機にあった地方鉄道の存続に尽力し、大賞に輝いた「貴志川線の未来を〝つくる〟会」(和歌山市)などに表彰状を贈呈し、活動をたたえた。
実行委員長の板谷武山陽新聞社編集局長は「地域の課題解決に取り組む人がたくさんいることを力強く思う」とあいさつ。選考委員長の沼尾波子東洋大教授は「個性豊かな地域を次世代につなごうという活動に心を打たれた」と講評した。
〝つくる〟会の木村幹生代表は「鉄道がなくなると大変なことになる。受賞を励みに、これからも存続活動を続ける」と抱負を語った。
地域再生大賞は、地方紙などが推薦した51団体を4人の選考委員が審査し、ブロック賞や優秀賞も選出した。
演劇を暮らしの中に、という理念で、200回以上演じた「セロ弾きのゴーシュ」など、市民に本物の作品を提供し続ける「NPO法人あしぶえ」(松江市八雲町平原、園山土筆理事長)にも同日、優秀賞の賞状と記念品が贈られた。園山理事長は「小さな劇場と自然をみんなで大切にしてきた。これからも夢を描いて活動したい」と話した。