中海周辺で冬を過ごしたコハクチョウの北帰行が17日朝、今シーズン初めて米子水鳥公園(米子市彦名新田)で確認された。春の訪れを告げる風物詩で、3月上旬にピークとなる。
公園によると、午前8時40分ごろ、南西の中海上空から飛来したコハクチョウの群れ41羽が公園上空を通過し、北東へと飛び去るのを確認した。
今季の中海周辺への飛来は昨年10月10日に1羽の初飛来を確認し、今年1月13日の調査で2400羽。桐原佳介統括指導員(50)は「いよいよお別れの時期が近づく。天気の良い日に(北帰行の)観察を楽しんでほしい」と話した。
北帰行の観察は雨の降っていない早朝7時から8時半までがおすすめで、公園では3月3日午前7時から観察会を予定している。
コハクチョウは体長約120センチの大型の鳥で、主にロシアの北極海沿岸から越冬のため飛来する。
(古瀬弘治)