
島根、山口両県でIT販売・保守など幅広い業務を展開している株式会社ミック(松江市学園南2丁目、宮脇和秀社長)の益田支店で保守業務を担当する長岡峻平さん(23)は、広島県内の大学からUターンしました。
「温かい人ばかりで居心地がいいんです。島根の安心感にひかれて、故郷に戻ることにしました」
就職活動を始めた3年生の冬。島根へのUターンを考える一方、広島の会社で働いてもいいかなと思っていました。
コロナ禍ということもあり、島根県内に戻ってきて就職活動するのは難しかったと言います。そんな中、母・教子さんは島根県内の企業を紹介する就職情報誌を峻平さんに送り、「島根はいいところだけん。年をとったらよさが分かるよ。帰っておいで」と声を掛けました。

大学進学時、「卒業したら島根で就職して」と言われていた峻平さん。教子さんの言葉が頭の片隅に残る中、島根、広島両県の企業でインターンシップを体験して感じたのは、島根の人の温かさだったといいます。その中でもミックの雰囲気が気に入りました。
「就職活動をしていた当時はコロナ禍だったので、オンラインでした。ズームで3~4人の社員と話をしました。雑談ですごく盛り上がって、僕にも話を振ってくれて、交ぜてもらって。でも仕事は真剣にやる。会社の雰囲気のよさをすごく感じました」

意中の会社から内定をもらい、入社した峻平さん。現在は益田支店でIT関係全般の保守業務を担当しています。
「お客さまとは僕が中学校のときにやっていた卓球の話題で盛り上がったり、おいしいお店を紹介してもらったりして楽しく働いています。週末は出雲に帰って、地元の友達とドライブしたりボウリングに行ったりして、楽しんでいます」と峻平さん。
教子さんは、「息子が地元にいるという安心感は大きいですね」。社会人のスタートを切り、公私ともに充実した暮らしを送る峻平さんと適度な距離感をとりながら見守っています。

