優勝したベースボールスピリッツ大田の選手たち=兵庫県西宮市(チーム提供)
優勝したベースボールスピリッツ大田の選手たち=兵庫県西宮市(チーム提供)

 大田市内の小学6年生でつくる選抜野球チーム「ベースボールスピリッツ大田」がこのほど、兵庫県西宮市であった関西や中四国の選抜チームが出場する「エヌプライドカップ」で初優勝した。大会前に市内の中高生の胸を借りて技術やチームワークを磨き、栄冠を勝ち取った。

 ベースボールスピリッツ大田は市内五つのスポーツ少年団の選抜チーム。10日から3日間の日程で開かれた大会は、10府県で同様の選抜チームをつくる26チームが出場した。

 2回目の出場だった大田は3回戦で伊丹選抜(兵庫県)に逆転サヨナラ勝ち。準決勝で宝塚選抜(同)を下し、決勝は尼崎市スポーツ少年団選抜(同)を4-0で撃破した。堅守が光り、計4試合で失策はゼロ、失点は2だった。

 チームは毎年10月に始動し、合同練習は日数が限られる。今年は大田高校野球部に指導を受け、全国大会で上位に入った大田一、大田二両中学校と練習試合をして大会に備えた。

 投打で活躍した仁摩小学校6年の縄侑斗君(12)は「力を合わせ良い雰囲気で戦えた」とし、チーム代表の酒本亮さん(56)は「関西のチームはレベルは高く、子どもたちが本当に良く頑張った」とたたえた。

 島根県内では江津・邑智選抜(江津市・邑智郡)も出場し、4位に入った。
  (勝部浩文)