国公立大の2次試験前期日程が25日、全国各地の大学で始まり、山陰両県の4大学では、計4375人が関門に臨んだ。
島根大は7学部の募集人員594人に対し1875人が受験。倍率は3・2倍となった。各科目の試験開始前には、スマートフォンなど電子機器の電源を切ってかばんにしまわせるといったカンニングの防止策も徹底された。
島根県立大は島根、広島両県の計4会場で、共通テストで合否判定する地域政策学部を除く3学部の募集人員183人に対し、403人が受験、倍率は2・2倍だった。鳥取大は募集人員712人に対し1781人が受験し、倍率は2・5倍。全国8会場で実施した鳥取環境大は募集人員135人に対して受験したのは316人で、倍率は2・3倍だった。
26日は島根、鳥取両大学の医学部と島根県立大の看護栄養、人間文化両学部で面接試験がある。合格発表は、島根大と鳥取大、鳥取環境大が3月6日。島根県立大は学部により同1、5の両日に分かれる。
後期試験は12、13の両日に実施される。
全国では山陰の4大学を含む172大学601学部で実施し、志願者は約23万人。募集人員に対する倍率は昨年と同じ2・9倍だった。
文部科学省によると、一部は大学入学共通テストの成績で合否を決めるため、この日試験を実施したのは164大学575学部、1時間目の受験者は19万9539人だった。
大手予備校河合塾によると、共通テスト受験者が減った一方、国公立大の倍率は維持された。文科省は能登半島地震で被災した受験生への支援として、受験票を紛失しても試験が受けられるよう、大学側に対応を要請している。
初日1時間目の欠席率は昨年と同じ7・5%。欠席率が最も高いのは国立が上越教育大の35・4%、公立が山形県立保健医療大の25・5%となった。山陰4大学は島根大9・7%▽島根県立大10・2%▽鳥取大10・5%▽鳥取環境大11・0%だった。 (小引久実)