衆院島根1区補選に関して「裏金の是非を問う大事な選挙だ」と語る泉健太代表=松江市殿町、サンラポーむらくも
衆院島根1区補選に関して「裏金の是非を問う大事な選挙だ」と語る泉健太代表=松江市殿町、サンラポーむらくも

 立憲民主党の泉健太代表が3日、松江市内で山陰中央新報社の取材に応じた。自民党の派閥裏金問題を巡り、企業団体献金や政治資金パーティーを挙げ、「(自民以外の)他の政党はノーというところまできている」と岸田文雄首相をけん制し、衆院に設置される政治改革特別委員会(仮称)で各党が提示する案を認めるよう求めた。

 立民が候補者を擁立する、細田博之前衆院議長の死去に伴う4月の衆院島根1区補選は「裏金の是非、政治改革の必要性を問う非常に重要な戦いで絶対負けられない」と自民との対決姿勢を鮮明にし、「自民が勝てば免罪符を得た、みそぎは済んだとなる」と指摘。他の野党との候補者調整は「自民に競り勝つ環境づくりを最大限構築したい」と述べた。

 衆院解散・総選挙については「裏金問題で追い込まれた岸田首相が、突発的に解散する可能性は常にあり得る」と述べ、総選挙で政権交代を目指す考えを示した上で「政治改革と教育の無償化が主要政策。自民の中でも改革派が現れれば連携もあり得る」と言及。島根2区の候補者選定は「野党第1党の責任として擁立を急ぐ」と話した。

 泉代表は同日、松江市内であった立民島根県連の定期総会に出席した。

      (高見維吹)