浜田市野原町の市総合福祉センターでこのほど、中国寧夏回族自治区について学ぶ交流会があった。参加者は島根県と友好提携する寧夏の土地や特産品に理解を深めた。
交流会はNPO法人日本寧夏友好交流協会が開いた。島根県立大の留学生や県内で勤務する寧夏出身者、中国語を学ぶ住民ら35人が参加した。
友好交流協会の役員が寧夏は中国北西部に位置し砂漠や黄河が広がる地域と説明。島根県とは交流が30年に及び、砂漠化防止に向け植林活動を協力して取り組んだことを伝えた。
参加者は現地特産の赤いクコの実を使った八宝茶や実を乾燥させた菓子も味わった。寧夏出身者から視力が良くなる効能やほのかな甘みが特徴と教わった。
寧夏出身で県立大国際関係学部の康志博さん(24)は「誰もが強い関心を持ってくれてうれしかった」と振り返り、浜田市松原町の主婦、倉本輝美さん(75)は「話を聞いて旅行に行ってみたい」と興味深そうに話した。(宮廻裕樹)