浜田地区更生保護女性会(白川則子会長、120人)が26日、浜田市旭町丸原の刑務所・島根あさひ社会復帰促進センターの出所者の幸福を願い、手製のフクロウの縫いぐるみ500個を贈った。
縫いぐるみは4、5センチほどで、腹と背中の2枚の布を手縫いしたり綿を詰めたりして手作りする。
幸福を運ぶとされるフクロウにあやかり、出所後の再犯防止や幸福の願いを込めたお守りとしてセンター開所の翌年の2009年3月から毎年寄贈する。
縫いぐるみはセンターが保管し、出所日の朝に手渡す。受け取った出所者からは「手作りで気持ちがこもっていてうれしい」との声があるという。
寄贈は15年目で、今回は20回目の節目となり累計数は9千個超となった。
センターであった贈呈式には浜田地区更生保護女性会から7人が出席した。田中秀樹センター長に縫いぐるみを手渡した白川会長は「出所者に渡してほしい」とあいさつ。昨年10月に開所15年を迎えたのに合わせ、田中センター長から感謝状が贈られた。
センターによると26日朝時点の収容者は860人(収容率43%)。23年1~12月は457人が出所した。(中村成美)