雲南市が大東交流センター(雲南市大東町大東)に新設した人工巣塔で、国の特別天然記念物・コウノトリのペアが巣作りを始めた。市内では西小学校(同町仁和寺)に続き2組目。産卵の可能性があり、市教育委員会が行動を確認している。早ければ4月初旬に産卵の有無が判明する。
ペアは兵庫県豊岡市でふ化した3歳雄と、鳥取市でふ化した2歳の雌。16日に市が交流センターに巣塔を設けたところ、18日に2羽がいるのを職員が確認した。21日に市教育委員会文化財課の職員が巣作りをしていると判断した。午前中は巣にとどまり、午後は不在にしている時間が多いという。
文化財課の高橋誠二主幹は、観察する場合は、車を遠くに止めて、交流センターに隣接する駐輪場から見るよう呼びかけている。
(狩野樹理)