益田市西益田地区の園児たちが13日、同市横田町を流れる高津川水系匹見川で、アユの稚魚7千匹を放流した。「大きくなって」と声をかけ、水中を泳いで行く姿を見守った。
地元住民でつくる「西益田地区つろうて子育て協議会」(平原祐一会長)が高津川漁協の協力を得て実施。地区内3カ所の保育園児や地元中学生ら計約100人が参加した。
昨年10月に高津川で取った親魚から採卵し、同漁協の中間育成施設で体長5~6センチに育ったアユを放流。子どもたちはバケツをゆっくりと傾け、流れに逆らって泳ぐ姿を見守った。
認定こども園神田保育園(神田町)の藤原あさ緋ちゃん(5)は「楽しかった。アユにバイバイと声をかけた。早く大きくなってほしい」と笑顔で話した。
高津川水系のアユのさお釣りは5月24日午前5時に解禁。同漁協によると4月1日から5月初めまでに本支流で計60万匹を放流する予定という。 (中山竜一)