地元企業の社員(左)を客に見立て、特産品を売り込む生徒たち=雲南市吉田町吉田、吉田中学校
地元企業の社員(左)を客に見立て、特産品を売り込む生徒たち=雲南市吉田町吉田、吉田中学校

 【雲南】地域の魅力を県外に発信しようと、雲南市吉田町吉田、吉田中学校の生徒がこのほど、特産品を販売するための接客の予行練習をした。修学旅行に合わせ、京都府のショッピングモールで25日、卵や米、スイーツといった地元特産品を販売する。

 吉田中の生徒は授業の一環で地域の歴史や文化、特産品などを学ぶ。これまで学習の成果を校内で発表していたが、広くふるさとの魅力を伝えるために販売活動を企画。地元企業の協力のもと、2、3年生13人が商品の特徴を盛り込んだパンフレットや広告を自作して準備を進めてきた。

 販売する京都府のショッピングモールは1日の来場者数が9万人を超えるという。本番を控え、同校で協力企業の社員を客に見立てて接客方法を確認した。生徒は吉田町で営まれていた「たたら製鉄」や豊かな自然といった魅力を伝え、客の好みを聞きながら商品を紹介していた。

 3年生の三嶋はるひさん(14)は「どんどん声をかけて、商品を売ることはもちろん、たくさんの人に吉田を知ってもらいたい」と意欲を示していた。

(山本泰平)