とっとり花回廊の開館25周年を祝い、童謡を合唱するひまわり保育園園児=鳥取県南部町鶴田、とっとり花回廊
とっとり花回廊の開館25周年を祝い、童謡を合唱するひまわり保育園園児=鳥取県南部町鶴田、とっとり花回廊

 鳥取県南部町鶴田、とっとり花回廊で18日、開館25周年記念セレモニーがあった。保育園児による合唱や、25周年に向けて整備された子ども向け遊び場の名称発表があり、関係者が節目を祝った。

 セレモニーには平井伸治知事をはじめとした関係者約20人が出席した。町内のひまわり保育園園児が童謡「チューリップ」と「ハッピーバースデートゥーユー」を元気に合唱した。

 新しい遊び場は園内林の間伐材を使い、2500平方メートルの広場に職員が手作りでシーソーや滑り台を整備した。名称を募集し、167件の中から米子市の須藤唯花(めいか)さん(33)の「モリノヒミツキチ」を選んだ。

 セレモニーで山口康介園長は「鳥取県西部地震や新型コロナの流行など25年間は平たんな道のりではなかった。10年後、20年後に向け、もっとすてきな園をつくっていく」とあいさつ。平井知事は「多くの人に親しんでもらえる園になるよう、皆さまと一緒に育てたい」と述べた。

 とっとり花回廊は1999年、鳥取県が県民の憩いの場創出や観光・花卉(かき)園芸の振興を目的に設立した。総面積50ヘクタールで、フラワーパークとしては国内最大級の規模。25年間の累計来場者数は989万9千人に上り、今夏に1千万人に到達する見込みという。(中村和磨)