海洋プラスチックごみの再生素材を使った着せ替え人形「バービー」(マテル日本法人提供)
海洋プラスチックごみの再生素材を使った着せ替え人形「バービー」(マテル日本法人提供)

 【ニューヨーク共同】米玩具大手マテルが着せ替え人形「バービー」で、海洋プラスチックごみからの再生素材を使った新シリーズを発表した。時代を映す鏡として60年以上続く商品で、環境保護に対する消費者意識の高まりに対応した。

 ディクソン最高執行責任者(COO)は声明で「子どもたちが可能性に満ちた世界を受け継ぐことができるよう役割を果たす」と述べた。日本では「うみとともだち」の名称で、玩具販売のトイザらス限定で今年夏に発売する。花柄のワンピースを着た人形の希望小売価格が1650円。

 使用済みペットボトルや食品容器など生分解されないプラ製品が海に流入したり投棄されたりして生じるごみは世界的な環境汚染問題になっている。米メディアによるとマテルは米リサイクル大手と提携し、メキシコ西部の半島で集めた廃プラから作られた再生素材を使用した。

 バービーは女性の社会進出を先取りし、医師や宇宙飛行士のモデルがいち早く登場してきた。金髪に青い瞳といった容姿が差別的だとの批判などから人気が一時低迷したが、最近は車いすを使うモデルを出すなど多様性に配慮。新型コロナウイルスの流行に伴う巣ごもり需要もあり、販売は好調だ。

 マテルは5月、古いバービー人形など自社玩具を回収し新製品の材料などに再利用する取り組みも打ち出した。まず米国とカナダで開始し、フランスやドイツなどでも導入する方針だ。