鳥取県東部の伝統芸能・麒麟(きりん)獅子舞の演舞が27日、鳥取市福部町湯山の鳥取砂丘ビジターセンターであり、訪れた観光客らを楽しませた。
通常は各地の神社の祭りでしか見られない麒麟獅子舞をPRしようと、官民で組織する「日本遺産『麒麟のまち』推進協議会」が企画した。
演舞は麒麟獅子舞を含むストーリーが日本遺産に認定された2019年以降、協議会を構成する県東部5市町と兵庫県北部2町で開催し、24年度はあと8回、各市町で予定する。
今回は米岡神社麒麟獅子舞保存会(鳥取県八頭町米岡、山本守敏代表)が砂丘をバックに演じた。上演後には「子どもは麒麟獅子にかまれると賢くなる」と伝え、集まった子どもの頭をかんだ。はやしのかねや太鼓の演奏体験もあった。
和歌山県海南市から家族と観光で訪れて観賞し、頭をかんでもらった小学2年の中川結仁(ゆひと)君(7)は「麒麟獅子舞はかっこよかった」と話した。(桝井映志)