黄色い小さな花を咲かせたキンラン=島根県川本町北佐木
黄色い小さな花を咲かせたキンラン=島根県川本町北佐木

 ラン科の希少植物キンランが島根県川本町北佐木の自生地で咲き始め、愛らしい黄色の花が来訪者を楽しませている。

 草丈約50センチの多年草で、直径1センチほどの鮮やかな黄花をつける。絶滅の危険性が増しているとして、環境省や県が絶滅危惧2類に指定する。

 自生地は地元農家の野口捨雄さん(84)が所有する山林内にある。野口さんは2012年に数株を見つけ大切に守っている。今年は30株が育ち、例年より1週間程度早い22日ごろに咲き始めた。5月12日ごろまで楽しめる見込みで自由に観賞できる。野口さんは「かわいらしい花を多くの人に見てほしい」と話す。

 自生地は川本町南佐木のガソリンスタンドのある交差点から東へ県道46号を進むと、案内看板がある。

(佐伯学)