30日午前11時10分ごろ、中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町片句)のタービン建物2階のヒーター室で、作業員が分電盤が入った箱に焦げ跡を見つけた。放射性物質の放出はなく、けが人もいなかった。
消火活動は行っていないが、松江市消防本部は火災と認定。島根県と松江市は同日、中電と結ぶ安全協定に基づき職員計4人を立ち入り調査として現地に派遣し、原因究明と再発防止を口頭で求めた。出雲市や鳥取県など周辺自治体も安全協定に基づき現地確認を実施した。
中電島根原子力本部によると、安全対策工事用の電源を供給する仮設ブレーカーが入った箱(縦45センチ、横60センチ、幅20センチ)が焦げた。穴の大きさは縦25センチ、横5センチで、中にある分電盤も焦げていたという。原因は調査中としている。
島根原発構内の火災は2021年5月以来となる。
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