【邑南】島根県邑南町の田所地区が高齢者の交通事故防止に取り組む「はつらつモデル地区」に指定され、このほど指定式と交通安全講習があった。
モデル地区は川本署が管内の地区を指定し、住民主体で事故防止に取り組む。田所地区では2023年6月、道路を横断中の高齢者が車にはねられ亡くなる事故が起き、事故をなくそうと指定した。期間は26年3月末まで。
指定式は田所公民館(邑南町下田所)であり、住民ら約20人が出席。岩垣善保(よしほ)署長が自治会と老人会の関係者に指定書と反射材を手渡し「邑智郡の安心安全をこの地区から発信してもらいたい」とあいさつした。
地区を代表し、町老人クラブ連合会の日高勝明会長(83)が「地区一丸となり、二度と交通事故の犠牲者が出ないよう防止に努める」と決意表明した。
式後の安全講習では住民が反応速度を測定する機器を体験し、運転時の注意の必要性を再認識した。
(吉野仁士)