【安来】特殊鋼製品製造・プロテリアル安来工場(安来市飯島町)の見学会が4月29日にあった。参加した40人が加圧能力1万トン級の大型鍛造プレス機や、棒状の特殊鋼材を細長く延ばす「線材ミル圧延」の工程を見て回り、地域を代表する製造業の先端技術に触れた。
【動画・写真】プロテリアル安来工場 1万トン級の大型プレス機も
2018年に本格稼働した大型鍛造プレス機は、1200度に熱した特殊鋼材を押しつぶして加工する。高さは地上18メートル、地下9メートルの計27メートルあり、8階建てビルに相当するという。社員が「1人のオペレーターで担当している」と説明すると、参加者から驚きの声が上がった。
鳥取県南部町原の主婦頼田和子さん(71)は「工場の大きさにびっくりした。安全を大事にしている姿勢が見て取れた」と話した。見学会は地域貢献事業の一環で同工場が企画した。
(狩野樹理)