生け花の小原流石見支部出雲地区会員による作品展が4、5の両日、出雲市浜町の出雲文化伝承館・縁結び交流館で開かれる。ショウブやボタンなど季節感のある花々を効果的に使った力作を並べ、初夏の訪れを伝える。
出雲地区は、出雲市を中心とした愛好者で構成。8歳から90代までの女性48人で、作品展では計39作品を出展する。3日に準備作業を終えた。
「薫風にさそわれて」をテーマに、初夏の花や新緑を使用。尾形光琳らの琳派絵画をイメージした小原流伝統の「琳派調いけばな」では、会員3人がショウブやユリ、アジサイなどを使い、色鮮やかな作品に仕上げた。新緑のカエデ、ナンジャモンジャ、カキツバタなどを使った生け花、畳1畳分のスペースで、東南アジアの山里を表現した大作も並んでいる。
同支部の藤田麗豊支部長(73)は「すがすがしい初夏を表現した。爽やかな季節を感じてほしい」と来場を呼びかけた。
入場無料で、両日とも午前9時半から午後4時まで。
(佐野卓矢)