64歳以下を対象とする新型コロナウイルスワクチンの一般接種を進めるため、松江市は2日、市独自の職域接種を始めると発表した。市内の学校、事業所単位で申請を受け付け、学校は今月中旬以降、事業所は8月以降に打ち始める予定。
学校や事業所が希望すれば、人数に関係なく受け付ける。既に意向調査を開始。千人以上が必要な国の職域接種の枠組みから外れた中小企業などの接種を進め、集団免疫の獲得を急ぐ。
学校は高校、大学、専門学校の計25校が対象。夏休みを利用して生徒、学生、教職員への接種を望む場合を条件とする。
事業所は産業医と契約している約200社に希望を募り、日中だけでなく、夕方や夜間の接種も想定する。
ともに日程は水、木、土曜日を想定し、くにびきメッセ(学園南1丁目)などで実施。大学と専門学校については自校での医療従事者や会場の確保を条件に、市がワクチンを優先的に供給する。
市民だけでなく、市外から通学、通勤する人も対象とする。
ワクチンは、確保できる見込みの米ファイザー製を学校用、事業所向けは国に申請済みの米モデルナ製を使う。
一般接種を巡り、市は9日に12~64歳(約11万8千人)への接種券発送を予定。予約は基礎疾患のある人、高齢者施設の従事者、60歳以上▽40~59歳▽12~39歳|の3区分を設け、順番に受け付ける方針にしている。 (片山大輔)