箸発祥の地をうたい、出雲、松江両市などの宿泊事業者らでつくる「神話の國 箸詣(はしもうで)の会」が、出雲市今市町の出雲市役所に箸の回収ボックスを設置した。従来は会員の宿泊施設などで引き取っていたが、発祥地として誘客を目指す中、市民への認知度向上も必要と考えた。対外に加え、地元でも盛り上げを図る。

 箸詣の会は宿泊や飲食事業者でつくり、2022年12月に発足。賛助会員を含め、44事業者が加盟する。

 スサノオノミコトが斐伊川を流れる箸に導かれ、ヤマタノオロチを退治した出雲神話にちなみ、出雲地方を箸発祥の地とPR。使い古しを出雲に返すことを「おかえり箸」と呼び、会員の施設で利用者から集めた箸を8月4日の「箸の日」に、万九千神社(出雲市斐川町併川)で供養する。

 会によると、昨年は観光客を中心に、...