【浜田】浜田市黒川町、浜田郷土資料館で歴史資料や民具の展示会が開かれている。明治期ごろに描かれた港町の絵画や戦後に使われた船の信号灯など49点が懐かしさを感じさせる。31日まで。
昨年4月~今年3月の間に市在住者や市出身者らが寄贈したものを展示する。縦51・5センチ、横172センチの水墨画作品「長濱(はま)港遠景」は明治初期ごろに描かれたとみられる。作者は不明だが帆船や問屋、近くの瀬戸ケ島など島々の風景を大胆に表現し往時の町並みを伝える。
1950年代に使われた手提げ付きの船の信号灯に加え、40年代のきせるやシガレットケース、ライターなど喫煙具一式も並ぶ。
小松原豊館長(78)は「寄贈者から今を生きる人たちに見てほしいと、1点1点に重みを感じる。あらゆる浜田の歴史に思いをはせてほしい」と話した。
入場無料。午前9時~午後5時。月曜休館。
(宮廻裕樹)