ナイチンゲールの誕生日にちなむ「看護の日」の12日、西伯病院(鳥取県南部町倭)が、複合施設「キナルなんぶ」(同町法勝寺)で看護フェアを開いた。看護師と一緒に救急蘇生を体験する講座があり、参加した町民が看護の仕事の一端に触れた。
健康への意識を高めてもらおうと、コロナ禍の中断を挟み、5年ぶりの開催。場所もこれまでの病院内から、より多くの人に来てもらおうとキナルなんぶに変更した。
会場には骨密度や体脂肪、筋肉量を測定できる検査ブースや、がん検診の相談コーナー開設された。看護師と一緒に救急蘇生と手洗いを体験する講座もあった。
人形を使った救急蘇生体験では、細田大輔主任看護師が自動体外式除細動器(AED)の使い方と心臓マッサージ法を解説。「心臓が5センチ沈むくらい強く押して」と指示を受け、来場者は両手を重ねて胸骨に体重をかけた。初めて体験した米子南高校2年の山中希歩さん(17)は「全く人形が沈まなくて、すごく難しかった」と話した。
(藤本みのり)