大田市静間町の日本海に面した砂浜で、自生地の西限とされるハマナスが濃い紅色の花を咲かせ、来訪者を楽しませている。
バラ科の一種で島根県の天然記念物に指定されている。地元有志でつくる「静間町の名所旧跡を守る会」や、地元・静間小学校の児童が防砂柵の設置や除草など保全活動を続けている。
砂浜の一画に群生しており、今年は直径約10センチの花が5月初めに咲き始め、現在は見頃も終盤。守る会の楫野信行会長(84)は「ハマナスは静間町の貴重な自然。皆で大切に守っていきたい」と話した。
(勝部浩文)