今回のテーマは「子どもの小学校入学」です。環境の変化に親子で挑んだ体験談が集まりました。紙面では紹介しきれなかった全ての投稿を掲載しています。(内容は分かりやすく編集・要約しています)

 1、第1子5年生、第2子1年生です。まさに「小1の壁」で、学童問題などもあり、それまでの正社員から転職してパート勤務に変更しました。子どもとの時間は増えて充実していますが、やはり経済面の不安などは強く感じています。今年4月に入学したばかりの娘は、予想以上に張り切って頑張っており、慣れたかなと思ったら「園のお友達に会いたい」と言って大号泣したこともありました。大人でも環境の変化はつらいですもんね…。娘の気持ちに寄り添い、サポートしていきたいと思っています。(ぐみちょこ、30代)

 2、わが家の場合は男3兄弟だったが長男の時は最初だったので、とても心配した。ただ近所には同級生もいて、かつ、いとこに2年生がいたので通学は心強かった。やはり一番大切なのは友人の存在だと思います。それは授業中も放課後も。いない場合は家族一丸となり友人作りに力を入れたいですね。

子どもの小学校入学は、放課後の過ごし方など親も子も変化が大きい(写真はイメージ)


 3、現在中学2年の長女が小学校へ入学した時のこと。当時私が三女の育休中だったため、長女は児童クラブに入所できず下校は歩いて自宅へ帰ることに。たかが片道2キロ。「小学生はちゃんと歩いて登下校するもの」と、心を鬼にして送り出していました。しかし入学して数カ月たったある初夏の日。そろそろ帰ってくるころと家で待っていると、窓の外から娘の大泣きする声が。見ると、汗、鼻水、涙でグショグショで帰ってきた娘の姿がありました。地球温暖化で30年前の私の小学校時代とは気温も違うのか、と無理をさせたことに反省した出来事でした。それからは、途中まで毎日迎えに行くようになりました。

 4、「子どもの小学校入学」についてですが、家庭の事情や家族構成なども、さまざまなご家庭がありますが、その他にも、地域によっても、子育ての環境は違うと思います。比較的3世代同居が多い地域などは、帰宅しても誰かしら家にいるところ。市街地などで核家族の多い地域では、帰宅しても1人で留守番するなど。児童クラブのあり方も、まちまちで。わが家は夫の転勤に伴い、島根県内を転々としました。各学校、各地域、本当にいろいろな「独自のルール」があり、引っ越しのたびになじむまでは大変でした。それに加えて、各家庭の門限の違い、お小遣いに関する決まりの違い、出かけてもいい範囲の違いなど、周りの子どもさんたちと足並みをそろえることも気を遣いました。私は、子どもには、誰かにお世話になった、何かを頂いた、迷惑をかけたなど、次にその方にお会いした際に、私からもごあいさつできるようには伝えていました。学校に入ってからは、保護者同士のコミュニケーションが少ないので、仲良くしているお友達の保護者さんとは、ごあいさつできる関係は築きたいものです。入学前は不安だらけですが、きっと子どもさんも同じように不安を抱いていると思いますので、どうかそのドキドキを共有してみてください。応援しています。(240、50代)

 5、うちの子は小柄でランドセルが重かったらしく苦労してました。学校まで川があるのですが、川を流れて行きたいと言ってました。教科書を学校に置いておくとか、軽いリュックサックにするとか、いい考えはないものか? 最近のランドセルの値段にも驚かされます。(カルダモン、60代)

 6、小1と小3の娘がいます。姉の時は勤務先が近く、登校班の見送りをしてから出勤していました。この4月から妹が新1年生になったのですが、私も勤務地が遠方に…。自宅から1時間かかるため、登校班の見送りができません。1週目は1時間年休を取って見送りをしてから出勤してました。姉が一緒に登校するし、父親も祖父母もいるからいいのですが、やはり、自分で見送りたい! これからも時々休みを取って見送りをします。小1の娘本人は、張り切って通学してます! 学校も学童も楽しいと。しかし、夜には疲れてぐずっています。よく頑張っています。一緒にいる時間が限られている分、いっぱい甘えさせてあげたいです。(たみみあ、40代)

宿題をする親子。小学校入学で、自宅学習の見守りも始まる(写真はイメージ)


 7、小学校1年生てホント早くに下校しますよね。実家の近くに1人暮らしのおばあさんが住んでいたんですが、ある日、早く下校した私が珍しく、そのおばあさんの所へ行ったらしく「〇〇ちゃん(私の名前)が初めて訪ねて来たよ。『あがりんさい』と言ったらすぐあがったから、よっぽどさみしかったんだと思う」と、後から母に言われたという話を母から聞きました。その話を聞いて全然覚えていませんが、自分自身に涙が出るようでした。確かに1人で家にいると普段感じない家の広さを感じ、障子が風でガタッと音がしただけで、仕事中の母に電話をかけていたことを思い出しました。携帯がまだないころですから、職場の電話にです。4月から小学生になられた子どもさん、親さん楽しみな反面、ご心配なこと多いと思います。心配だからと、仕事を休む訳にもいかず大変かと思いますが、どうぞ休日には家族の時間を大切に楽しんでください。そして、お子さんをギュ〓としてあげてください。(10歳福太郎)

 8、小1になるときに引っ越し、知らない土地で入学することになりました。子どもがうまくなじめるか、その不安の中で仕事や家事と両立できるか、無理だと思い、通勤できても仕事は続けようと思いませんでした。1年生は早い帰宅が続いたり、その日その日親がいろいろ確認してやらないといけないことも多く、夏休みの課題なども親の目が必要です。子どもが帰るころには余裕を持って学校のことを聞いてやったり、私自身も学校ボランティアなどに参加し、共通の話題を持つようにしました。おかげで、子どもはすぐになじむことができ、今年4年生ですが、学校大好きです。そのときは大変ですが、どっぷりくらい子に寄り添ったら、後が楽のように思います。(たけのっこ、40代)

 9、転勤族だったわが家。次女の入学が新しい土地で。入学式から数日は姉たちとうれしそうに通学し、ホッとしていたら、ある日「行かない」と。どうしようかと迷ったあげく、自転車の後ろに乗せて町内探検。知らない土地、知らない友だちで、不安だったのかも? 何とかそれ以後は登校拒否もなく行ってくれた。今、思い出してもつらかったんだろうなあと思う。(キルマ)

 10、小1の壁を痛いほど実感しました。お試しの学童も楽しいと張り切っていたので私はパートの時間も伸ばしたところ、1週間後に行かないと、いい子でいるから学童には行かないと、小学校は楽しく行っているので…これ以上強要すると小学校にも行かないというと…この壁はかなり強固でした。(mikoジュニア、33歳)

 11、私は、入学前に通学路を一緒に歩き、車が止まっている路側帯は、白線の歩道側を歩くように言いました。また、登校時は、集団登校の集合場所まで一緒に歩いて行きました。第1子の入学当初は、下校時にも途中まで迎えに行きました。私の顔を見て、息子がうれしそうにした様子は、今でも忘れられません。先生も子どもの下校に付き添ってくださいました。また、ランドセルに黄色いカバーを付けて新1年生だと分かってもらうようにしたり、防犯ブザーを付けたり、ランドセル対応型のカッパを着せたりもしました。息子は、小学校から帰ると、自転車に乗ったり、プラレールで遊んだり、好きなことをして発散しているようでした。(やっこ、50代)

ランドセルを背負って走る子どもたち。荷物の重さも課題の一つ(写真はイメージ)


 12、私は、第1子の小学校入学で一番驚いたのは、夏休みの宿題の多さでした。数えたら、片手・両手では収まらない数でした。これは、親への宿題だなと思い、一緒にやったことを覚えています! 日々の宿題チェックや時間割も大変ですよね。忘れ物のないように確認もしました。特に、給食エプロンを忘れると次に使う子どもが困るだろうと思い、注意していましました。それでも、忘れたことがあったかな! 後で持って行ったかな!?(やっこ、50代)

 13、第1子は、泳げなかったので、1年生の夏休みに3日間くらい学校プールに補習に行きました。この送迎は、暑い中、一緒に歩いて行きました。これが、毎年あるとなると大変だと思い、スイミングスクールに通わせるきっかけとなりました。おかげで、クロールを上手に泳げるようになりました。(やっこ、50代)

 14、私自身は、小学校に入学する半年前に、母が他界したので、入学式は、伯母が来てくれました。なので、私は、小学校1年生の時、何が何だか分かりませんでした。忘れ物、宿題やってないのが当たり前でした。物事が分かったり、何とか私やっていけると思ったのは、3学期か小学校2年でした。そのきっかけは、跳び箱と本読みをみんなから褒められ、自信がついたからです。今、何が何だか分からない小学校1年生の皆さん、きっと得意なことや好きなことが見つかります! 周りの人は、とにかく褒めてあげてください。その子の自信になるので。(やっこ、50代)

 

次回テーマ 食生活の悩み

 次回のテーマは「食生活の悩み」です。子どもの偏食や日々の献立など、何かと心配がありますね。6月は「食育月間」。お悩みはもちろん、食生活で大切にしていること、偏食やアレルギーがあっても食事を楽しむための工夫などを教えてください。匿名オッケーですが、できるだけペンネームと年齢(年代)を記してください。

 ◆担当記者から
 3歳の長男は保育園では何でもよく食べ、おかわりの常連のようですが、家では野菜を嫌がります。無理強いするものではないと思いつつ、おいしさに気づいてもらえたらと、一緒にトマトを育ててみたり、野菜のおかずを一口でも食べたら存分にほめたりしています。(山口春絵)

 =締め切りは6月9日=
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