米子市は地域のスポーツ団体などに向けた学校体育施設の貸し出しにオンラインの予約システムを導入する。利用者からの要望を受け、6月10日、運用開始を予定する。利用料金のオンライン決済も合わせて導入し、利便性の向上と利用者の増加につなげる。
貸し出し対象は米子市内の公立小中学校の体育館やグラウンド。これまで公民館や学校の窓口で書面で申請し、鍵の受け渡しをしていた。利用者から「予約のために日中に仕事を抜ける必要があり、不便だ」と改善の要望が出されていた。
新たに導入するシステムは、スマートフォンやパソコンで米子市のホームページなどから専用のページにアクセス。日程を予約するとパスワードが発行される。体育館には電子錠付きの鍵入れが備えてあり、パスワードを入力して鍵の受け渡しを行う。
同様の予約システムは鳥取県内で、鳥取市や琴浦町、湯梨浜町が既に導入。米子市では利用料金のオンライン決済を県内で初めて導入する。支払いはクレジットカードのほか「PayPay」「LINE Pay」のネット決済サービスも利用できる。
市こども施設課の宇山芳直課長補佐は「手続きを便利かつ手軽にしているので、施設を活発に利用してもらいたい」と話した。
(中島諒)













