<短歌>

 ◇大東ひまわり短歌会(雲南市)

九十歳を祝ひてくれる妹三人「薄紫の山脈」うたふ 植原百合子

赤川に今日も来てをり白鷺のみじろがず佇つ小雪舞ふなか 青木千恵子

コロナ禍で郵便受けの差し入れ口消毒のさ中小鳥さえずる 内田 充子

いささかの畑耕やし種を蒔き芽生えの時の喜び一入 落合 溥之

聖火リレーひと声早く走り出す春一番に植木鉢ころぶ 永井 久子

卒寿越え一月ぶりに鍬握る...